大学在学中は、都市農業を応援するベンチャー企業でバイトしていました。
アルバイトをする中で、社長・副社長や店長の仕事や社会への思いを聞くことが多く、経営者の熱意や経営の大変さ・やりがいなどを間近で感じる中で、自分も中小企業の経営に携わりたいという気持ちが強くなりました。
簿記は大学の授業で2か月程度勉強しただけの知識でしたが、会計事務所なら手っ取り早く中小企業の経営に関われそうだと思い、就職活動を進めました。
いくつか会計事務所の面接を受けた中で、一番風通しの良さそうだった弊社に入社しました。
簿記3級の知識もあやふやなまま入社したので、入社当初の頃は、定時で退社した後に毎日簿記の勉強をしていました。
その他、税法や社保に関しては全く無知な状態だったので、休みの日は会社で用意されている教育用の動画や本を使って勉強しました。
また、初めの1~2年は内勤スタッフとして働いていてお客様とは直接の関りはなかったので、一緒に組んでいる外勤スタッフから、お客様の人となりや経営への思いなどをできるだけ聞き出すようにして、自分のモチベーションを下げないようにしていました。
自分は業務を効率よく進めていくことが得意だということに気づいたので、既存の会計処理方法の見直しや総務業務の効率化・低コスト化を社内で提案するようになりました。
また、飽き性であるという自分の性格を考慮してもらえて、公正証書遺言の作成や相続税の申告など、資産税を強みにしている弊社ならではの新しい業務も任せてもらえるようになりました。
社内でできる業務はある程度できるようになってきたので、会計コンサルとしてお客様先へ上長と一緒に訪問をするようになりました。
お客様と上長の会話を聞いている中で、自分が今までいかに会計を数字としてしか見ていなかったかを痛感し、自分なりには勉強してきたつもりが、顧問先の会社経営に対して何の貢献もできない自分にがっかりし続けた1年でした。
弊社全体の売上にもそれほど貢献していなかったので、せめて上長の仕事は減らして上長が売上を上げることに集中できるようにしようと思い、事務的な作業や社内全体の期限管理など私が得意とするところは引き受けるようにしました。
一緒に担当している上長が根気強く社内打ち合わせで相談を乗ってくれたこともありお客様に対して助成金・補助金、融資の案内をして当面の資金を確保することや月次・決算の説明は少しずつできるようになってきました。
些細なことですが、以前までは上長に連絡をしていたお客様が私宛に電話をくださるだけでも、少しだけ信頼を頂けたのかと思い嬉しく感じていました。
また、社内では教える場面も多くなり、入社当初からの自分の成長を感じる場面が多くなってきました。
月次や決算など短期的に見た会社経営だけでなく長期的な視点で会社の経営がずっと続けられるように自分ができることがないか意識するようにしています。
今後は、資金繰りが厳しいお客様へ不動産組み換えを提案したり、引退を考えているお客様が次の世代にスムーズに事業承継ができるように提案をしていきたいと思っています。